何事もチャレンジ精神で

2009年卒 商社勤務
佐藤未来さん

こんにちは、2009年卒の佐藤未来と申します。在学中はバスケ部、チア部、フランス語サークルに明け暮れる生活を送るなか、フランス留学も果たしました。ここでは主に、卒業後のことをお話ししたいと思います。

大学を卒業した当時はリーマンショックの影響もあり、希望していたフランス語を生かせる就職先をみつけることができませんでした。まず、スポーツアパレル業界に就職しましたが1年で転職、某大手家電メーカで8年間にわたり、家電のアフターメンテナンスに携わりました。家電の技術相談や修理を承る部署でしたが、お客様の修理相談にのる仕事では、フランス語を話す外国人のお客様対応をしたこともあり、数少ないフランス語スピーカーとして貢献できたと自負しています。

こうしたなか、当時知り合ったフランス人の方に通訳を頼まれたのがきっかけとなり、個人事業主として通訳の世界に飛び込みました。初めての現場は「マシニングセンタ」の通訳でした。まずはマシニングセンタってなに?という疑問から始まりましたが、次第に加工機械の通訳を請負うことに。とはいえ、日本語でも知らない単語も多く、とても戸惑ったのを今でもよく覚えています。

そんななかでも、留学経験で得た度胸が功を奏し、右も左もわからない機械業界で、2年間、商社業務委託通訳者をやりました。もちろんこれは副業でしたから、有休や土日すべてを使って全国をまわっていたわけです。こうして機械通訳者として経験を得たことにより、ヘッドハンティングで商社の産業設備部門工作機械営業に転職、フランスの車会社を担当しました。さらには、日本機をフランスに輸出、設備の据え付け工事、部品の精度を出すまでの責任者として、日仏の架け橋となっていきました。

コロナ禍においても、フランス国営企業からインビテーションレターをもらいフランスに渡航、フランスだけでなく欧州担当として各国と商談をしています。大学で英語とフランス語を学んだ基礎があるので、他の言語の修得も苦になりません。

現在は、客先が欧州から日本へ、ここは「モノづくりの街トヨタ」のお膝元ということもあり、欧州からの輸入機に関わっています。名古屋外国語大学で培われた国際人として活躍できていることを誇りに思いつつ、これからも一期一会を大切に生きていきたいと思います。

在校生の皆さま、そして、これから入学される方も、フランス語だけでなく多くの言語や物事に、臆することなく興味を持ち、世界でご活躍されることを願っています。

   

フランスの工場にて

   

仕事の仲間たちと